【漢方】夏バテに使える4つの漢方
夏バテに使える4つの漢方
「体がだるいとか食欲がない、冷たいものばかり飲んでいる・・・」
典型的な夏バテの症状です。夏バテとは夏の暑さにより現れる様々な症状のことを言いますが、はっきりした自覚症状もなく、自分は大丈夫だと思っている人でも、この季節は結構身体疲れているものです。油断していると、そのうち夏バテ症状が出てくるかも知れないので、この季節の過ごし方にはくれぐれも注意が必要です。
気温と湿度の急激な変化によって自律神経のバランスが崩れて起こることが多くなりました。ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども原因となります。「夏バテ」という名称から夏のみの症状だと思われがちですが、最近では気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすくなっています。
ツムラ補中益気湯41
夏やせ、食欲不振、感冒に
虚弱者の風邪や、過労などで気力・体力の消耗した症状に使う。
長引く上気道炎などに使われるが、陰萎、男性不妊にも用いられる。
8つの使用目標がある。
①手足がだるい
②言語に力がない
③眼に勢いがない
④口中に白い泡沫ができる
⑤食事に味がない
⑥口渇があり熱い飲食物を好む
⑦臍部で動悸がする
⑧脈がパッと散ってしまりがない
免疫力低下にも使う。
使用目標
比較的体力の低下した人が胃腸機能が低下して、食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合にもちいる。
①全身倦怠感、手足の冷えなどを伴う場合。
②腹壁の緊張が弱く、心窩部に振水音を認める場合。
消化吸収機能を亢進し食欲不振を治す(補気作用)。
胃部の不快感、圧迫感、もたれ、嘔気、食欲不振などを治す。
鎮嘔制吐作用
補中益気湯と比較されるが、食欲不振が前面に出てればこっちをを使う。
ツムラ五苓散17
《暑気あたり、下痢、嘔吐に》
感染症や消化器疾患、腎疾患などで悪心、嘔吐、頭痛、めまい、下痢、腹痛、発熱などを伴う症状に、口渇、排尿の量と回数の減少を目標として用いる。いわゆる「水毒」を基盤にしたい症状に使う。
使用目標
口渇ならびに尿利減少を主目標として用いる。
①浮腫、悪心、嘔吐、頭痛、めまいなどの症状を伴う場合。
②心窩部に振水音認める場合。
ツムラ清暑益気湯136
《暑気あたり、夏やせに》
使用目標
比較的体力の低下した人で、食欲不振、全身倦怠感を訴える場合に用いる。
①軟便、尿量減少、自然発汗、手足の熱感などを伴う場合。
②いわゆる夏やせ、夏負けに多用される。
意外と睡眠不足を解決した方が良い場合があるので、医師に相談して下さい。